◆□【音の形】□◆
弾丸って、どんな形ですか?
⇒ 先が丸くて後ろが平らですよね
鉛筆って、どんな形ですか?
⇒ 先がとがってて、後ろは平らですね
ボールは、どんな形ですか?
⇒ まん丸です
テレビは、どんな形ですか?
⇒ 四角いですね
世の中には色々な形があります。
それと、同様に、音にも色々な形があります。
そんなこと、考えたことありますか?
よく、クラシック音楽などでは、注意されます。
「ここの音の切り方はこんな形!今のじゃぷっつり切れすぎ!」
こんな風に・・・
管楽器では良く気にしますが、弦楽器(特にエレキ、フォーク)、打楽器・・・
それらの楽器ではあまり重要視されません。
しかし!!
まったく無視してはいけない要素です。
私の専門は打楽器ですが、音の使い方は結構気にしています。
スネアドラム一つにしても、色々な音を出そうとがんばっています。
リムショットがいいのか?それともはじける音がいいのか?
いや、シンバルの方がいいかなぁ?
一緒にバスドラムも必要か?
それともスネア一本か?
どの太鼓を使うか?の次に・・・その太鼓でどのような音を出そうか?
そこに大変に気を使うんです。
ギターの人だって気にした方がいいんです。
ボーカルの人だって気にした方がいいんです。
音の形 ⇒ どのような入り方で、どのような終わり方?どんな形?
キメの音を出す時には重要な要素になります。
みんなの音の形があったときには・・・衝撃が生まれます。(←おっと、グルーヴ地獄ネタだ・・・)
あなたはそこでどんな音を出すのでしょうか?
まぁるい音?
それともとがった音?
それとも・・・やさしい音?
いづれにしても、あなたの音はあなたが作るんです。
そして、その音と、仲間の音で、すばらしいハーモニーを奏でるんです。
どうでしょうか?
一度、音の形についてミーティングの時間を設けてみては?
あなたの楽譜の音符の形を音の形で表現してみるのも面白いでしょうかね?
おたまじゃくしじゃなくて、♪の下が弾丸の形だったり、三角形だったり・・・
すごくおもしろそう。。。(笑)
そして、さらに考えて欲しいことは、音の長さ。
いつもどこまで意識して音の長さを決めているでしょうか?
個人で出す音は好きにして構わないんだけど
グループで出す音はしっかり合わせないといけない。
どこからどのような音で伸ばし始めて、どこでどのように切って・・・
そこら辺をちゃんと打ち合わせないと、せっかくのユニゾンがパーになっちゃいます。
頭のアクセントは鋭く強めに出して、その後はゆっくり消えていく。。。
音を切るのは3拍目。とかね。はっきりと打ち合わせましょう。
特に、みんなで同じ音を出したり、ユニゾンだったり、メロディーが変わる前のフィルだったり、
そのようなところだけでも打ち合わせるとすばらしくなります。
そしてこれは打楽器だってそう、打楽器は音の長さの調整が他の楽器よりもうまくいかないけれど
はっきり言って意識を変えるだけでも音ってもんは変わってくる。
さらに意識をすれば、打ち方から何を叩くか、まで考えるようになる。
その辺まで考えないと、打楽器ってもんはタダの音が出る太鼓にしかならない。
ただ単にリズムだけ合わせてても、楽器とは認められないんですよ。
やっぱり、全ての楽器で音符っていうものを意識しないとね。
これ、意識レベルだけでもすんごく変わるからね。
ちょっと面白い話をすると、
サザンオールスターズの「涙のキッス」
これのAメロの部分なんだけど、、、桑田が面白いことを言ってたことがあるんです。
○
「いますぐあって 見つめるそぶりをしてみても」
っていう部分がありますよね。これの、○印のところ。
ここの「あっ」は【失神したかのような、白目をむいたかのような】感じなんだって。
確かに、一瞬失神しているような・・・気になってきます。
これがすごく良い例です。
桑田さんは・・・
多分、半分冗談で言ってたんだと思うんだけど。。。実は本気でそう打ち合わせているような気も・・・